一流の会話には絶対ない「〇〇」とは

一流の人の会話の特徴とは?

何が一流の人を一流にしているか

その理由があります。

 

 

成功者が口にすること、しないこと

 

私は新卒のときにあるホテルに入社しました。そこは五つ星クラスのホテルであったので、かなりアッパーな層の人々が出入りしていました。いわゆる「一流の人々」です。そこで見聞きしたことや得られた経験は、社会人としてあるうえで大事なことを色々と教えてくれました。「何をどう話すか」もその一つです。

少しずつ仕事にも慣れてきて、幸運にも一流の方と話す機会やあるいはそういう方たちの会話が耳に入る機会が増え始めると、そういった人たちの話の内容には「普通との違い」があると思うようになってきました。特に自分のような経験の浅い人間からすると、自分たちの会話と何かが確実に違うと感じるようになったのです。

もちろん、違いがあるのは当たり前といえば当たり前です。なにしろ、社会で成功されている人たちです。難しい経済用語を駆使した会話や、グローバルに活躍していることを伺わせるスケールの大きい話、深い教養を感じさせるトピックなど、どれをとっても自分のレベルではできそうもない話でした。

しかし、話題に見る知識や教養だけでなく、もっと姿勢とか態度というような根本的な違いがあるような気がすると感じたのです。それが何なのかずっと気になっていましたが、ある日気が付きました。

一流と思われる人たちの会話の中には「ネガティブ(否定的)言葉」がないことでした。

 

ネガティブ言葉とは

 

「ネガティブ言葉」を定義すると、以下のような特徴を持つ言葉です。

 

●否定的な意味や感情をあらわす言葉

●人を否定するように聞こえる言葉

●人に不安や不快を感じさせる言葉

 

これらには、差別的な用語、人権に配慮しないような言葉なども含まれます。

 

例えば、

▶何かの可能性を否定する言葉。
「だめだ」「無理だ」「できない」
「いやだ」「嫌いだ」

▶そこにいない人を否定する言葉。

(あいつは)「バカだ」「できない」
「どうしようもない」「最低」

▶(人が言った言葉に対して)対立を生んでしまうような言葉

「おかしい」「違う」「そうじゃない」「変だ」「反対だ」

▶そのほかには色々な差別用語や決めつけ言葉

「だから女は・・・」「〇〇人はダメだ」「普通はそういうものでしょう」「そんなの常識だよ」

 

いかがでしょう。

私たちはうっかりと上のような言葉を使うことはないでしょうか。特にネガティブであるという感覚を持たず、ちょっとした軽口やジョークとして使いがちな言葉でもあります。私たちは意外と気が付かないでネガティブ言葉を使っていることがあるのです。

 

「ついうっかり」使わない

一流の人の会話には、上にあげたような「可能性の否定」や「人の否定」や「人との対立」を「いたずら」に生むような言葉がでてきません。

「いたずらに」と言ったのには意味があります。

一流の人、と表現しても、ビジネスで日々タフな場面にいる経営者やエグゼクティブであれば、常に何事もなく、おだやかに心優しく過ごしているというわけではありません。

厳しいシーンを日々生きている方々でもあるわけですから、厳しい言葉で案件を否定することもあれば、人に厳しく応じるときだってあります。そんなときには上にあるようなネガティブな言葉が出てきてもおかしくないはずです。

しかし、一流である人は少なくとも自分の感情をできるだけコントロールしようとする強い意志を持っています。本質的に、他者の感情への配慮の重要性を理解しているのです。人の感情を意味もなく波立たせるようなことはしない、よう自分の言動を制御していますですから、「ついうっかり」「気が付かないで」ネガティブな言葉を使うことがないのです。

また、もっと気軽な社交や懇親の場でも、自分以外の誰かを傷つけないように、否定的に聞こえる言葉は使いません。これは深い配慮を持つという人間性の高さでもあり、マナーや処世術としても身についていることでもあります。

 

一流の人が使う言葉

 

このように、一流の人は、自分を律し、ネガティブな言葉を選択しません。むしろ、意図的にポジティブ(肯定的)な言葉を使っているように見えます。

例えば、こんな言葉は「一流の人」がよく使う言葉でした。

 

▶可能性があることを示唆する、未来志向の言葉

「良い方法を考えてみよう」「大丈夫」

▶人をほめる言葉、肯定する言葉

「あなたの考えは素晴らしい」「(彼は)よくやってくれている」

▶人の意見に寄り添う、人を認める言葉

「あなたの言うとおりだね」「それは正しいと思う」

一流人の会話の中には、そんな言葉が何度も出てきます。何度も言いますが、一流の人は決して聖人君子などではありません。ただ、人の感情に配慮することを重要視しているということです。そして、それは深い思いやりであり、また何かで教訓として得たであろう処世術でもあるのです。

 

「言葉」は成功キーのひとつ

たかが、会話の中の言葉。そんなに影響はない。そう考えるのはためになりません。無頓着な、無邪気な「否定語」があなたを成功から遠ざけてしまっている可能性だってあるからです。

否定的な言葉は、人の無意識に入り込み、それが自分に対する否定であろうと他人に対する否定であろうと人の情緒と傷つけることでその思考能力まで低下させることがわかっています。自分や他人の区別なく「何となく」イヤな後ろ向きな状態にしてしまうのです。

それは鏡のように映し合いますので、人を否定すれば、相手もあなたを自然に否定する気持ちになります。人の不安や不快をかきたてれば、イヤな後ろ向きな状態から遠ざかるために人はあなたと無意識に距離を置こうとします。(簡単に言えば「引く」ということです)

もっと怖いことは、否定的な言葉は「自分にも作用する」ということです。その理由は、人間の脳の中でも感情を司る部分は「主語」がわからないことです。否定的な言葉を使うと「誰が」「何が」「どこが」といった主語を認識しないので、否定的な言葉は脳の中では自分のこととして無意識に認識していきます。他人に対してだけではなく、自分自身のを傷つけ、セルフイメージを著しく低下させます。

そのような事態が「つい、うっかり」で生まれてしまったら、損でしかありません。毎日の言葉の選択が人生の方向を決めることだってあるのです。人を動かし、物事を動かそうとしたら、言葉の選択は大事なのです。

では反対に、自分にも他人にもポジティブな言葉を聞かせ続けられたら?

「良い」「伸びる」「すばらしい」「きっと大丈夫」

あなたは、他人にも自分にも好ましく建設的な感情を与えられる存在になります。そうすればどうなるでしょうか?その結果をよく表しているのが、一流の方々の存在ではないでしょうか。

言葉は成功のためのキーのひとつです。自分のためにも他人のためにも慎重に使うことがあなたを成功に軌道に載せるのです。

 

 

丸山 ゆ利絵

プレゼンスコンサルタント®/アテインメンツ合同会社 代表

 

 

 

一流の存在感を身につける実践ノウハウプレゼント

エグゼクティブプレゼンス 個別指導プログラム・研修

アテインメンツ合同会社 ATTAINMENTS LLC

 

多くのビジネスパーソンが、「エグゼクティブプレゼンス」
を 知らないまま、得るべき信頼や尊敬そしてビジネスチャンスを失っています。

私たちは、独自のメソッドを開発し、「エグゼクティブプレゼンス」を効果的に高めるための個人向けトレーニング、企業向けの導入プログラムや研修を提供しています。