声で説得力を高める方法

 

 

 

 

説得力には論理性も大事ですが

それ以外にも大事なことがあります。

 

 

「心地よい声」が生み出す効果

 

あなたは仕事中に音楽をかけるほうですか。心地よいBGMがかかっていると、リラックスできて仕事もはかどる気がしますよね。私達の心理にとって「音」は意外と大きな影響があるのです。

さて、声も「音」です。

心地よく聞こえる声は人を惹きつけます。「説得力」という点から見て「声」は大事な要素です。なぜなら、同じ論理でも、人の意識に無抵抗で浸透しやすい話し方のほうが感覚的に受け入れやすくなるからです。人の意識に浸透しやすい話し方の一助となるのは、心地よく聞こえる声です。

話す声が、相手の意識にひっかかりやすいと、話の内容の相手への浸透力が半減するか、悪いときには大きな障害になることもあります。耳障りな音が人の気分をかき乱すように、、心地よくない声も人の意識や感情の抵抗に合うのです。

人は五感でさまざまな情報を取り入れます。「話す」「説得する」というと、選ぶ言葉や論理性のほうに多くの注意を向けてしまいがちですが、実は声や話し方、表情や視線、身振り手振りなどのほうが言語そのものよりも人間の判断に影響力があることがわかっています。これを最初に提唱したのが世界的に有名な「メラビアンの法則」です。声や話し方、表情や視線、身振り手振りなど、話すときに言語の周囲にある非言語情報をパラランゲージと言います。パラランゲージには、姿勢や呼吸なども入ります。

「メラビアンの法則」では、人間の判断への影響度は言葉はたったの7%、残りの93%は非言語情報(うち、視覚で確認できる要素が55%、聴覚で確認できる要素が38%)であることが言われています。

ですから、表情や視線などの「見た感じ」も、話す相手にとっては大きな影響があります。しかし、今回は「聞こえる感じ」である声や話し方に注目しましょう。と、いうのも、多くの日本人ビジネスパーソンは意外と自分の声や話し方に無頓着であるからです。

あなたの「声」は相手が説得されるような調子でしょうか? 説得力を高めたい、影響力を持ちたい、という人ならば、自分の声が相手にどう聞こえているかをいちど考えてみる必要があります。

 

声が低いと年収が上がる?

 

さて、声や話し方の「聞こえ方」を決めるのは3つの要素です。

●声質(大小・なめらかさ)

●声のスピード、高低

●抑揚

 

人があまり話を聞いてくれない、と言う人は、話す内容そのものの前に、上の3つのどれかに問題がある場合があります。特によくあるのは「声が高すぎる」「か細い」というケースです。これらの声は、高すぎる音や途切れたり聞こえにくいことで、感情的で不安定な印象を与えることから、人に無意識に警戒させてしまうのです。

また、高く感じる声にはスピードの速さがつきものです。高くてスピードまで早すぎると、相手が思考する余裕をなくし、聞く意欲も減退します。

適度に低めな声であると、落ち着いた感じであるのは確かです。2013年にとあるアメリカの大学が行った研究調査では、「低い声の持ち主ほど大きな会社を率い、年収も多い」という結果になったそうです。

確かに海外のエグゼクティブの多くは、低くて落ち着いた、深みのある声で話します。これは、日本人の方であっても同様の傾向が見えます。少なくともアメリカでは低めの声のほうがビジネスシーンで好まれるようです。甲高く聞こえる音より、心地よく聞こえますから、コミュニケーションのときも助けになるでしょう。また、好まれるというのもそうですが、思考が深く知性が高い印象も与えます。そう考えると、声の出し方も、能力の高い人間に見られるためのツールになります。

対して、日本国内で働く日本人ビジネスパーソンは、声も出し方による印象の変化はあまり気にしないようです。日本語、英語を問わず、話すときの声はいくぶん高めです。また、話し方に抑揚がないともよく言われます。せっかくですから、これからは「声」もツールとしてどんどん利用していくべきです。

 

「心地よい声」の人の秘密

 

上の大学の研究結果から見ても、低めの声のほうがビジネスパーソンとして信頼を得やすく、その分チャンスも掴みやすいようです。確かに、低めの落ち着いた声であれば、落ち着きや知性を感じさせやすいでしょう。しかし、発声がか細く、聞こえにくければ、あまり効果はありません。声の深みや落ち着きとともに、一種の力強さは必要です。これは男女とも言えることです。深く力強い声は、男女で多少の高さの違いはありますが、ビジネスでは成功する「声」なのです。

さて、こういう「深く力強い声」はどうしたら出せるでしょうか。

いちばん基本となることをお伝えしましょう。そのような声の持ち主は、基本的に「腹式発声」ができているのです。

腹式発声とは腹式呼吸による発声です。文字通り「お腹から声を出す」ことですが、これだけでは、大きな声で叫ぶようなイメージになってしまうかもしれませんね。

声は、肺から送り出した空気が声帯を通ることで音を出し、その音が人間の体の空洞部分に響くことで大きくなり、口や舌がその音を加工して「言葉」にする、というメカニズムだそうです。

ふだんは、「胸式呼吸」をしていることが多い私たちは、肩や胸の筋肉を使って、肺に空気を吸い込みます。これだと吸い込む空気の量はそれほど多くなく、響かせるのに限界があります。また喉が固くなりやすく、響く声や通る声が出にくいのです。

腹式呼吸の場合、肺に空気を吸い込むときに使うのは横隔膜です。息を吸ったときに、横隔膜が下がることで、肺も下まで深く息を吸い込むことになります。それで、吸い込む空気の量も違い、声を出すときにお腹の方から押し出すことで力強くなります。これらのことが声の響きを深くします。

腹式呼吸では、大きく通る声も出しやすく、同じ大きさで言葉を発しても、胸式呼吸によるものに比べるとより深く響き、よく通ります。また、見た目でも差があるのです。お腹に力が込められていると人間は「力強さ」「安定感」が見た目に加わります。自然に、落ち着いた堂々とした雰囲気に見えますので、声以外でもふだんから「お腹に力」は意識してください。

 

声が人生を変えるかも

 

役者や歌手はこの腹式発声を必ず使っています。そして、「声」の重要性をよく知っているエグゼクティブも、腹式呼吸による発声を意識している人は多いです。特に人前で話すときは基本中の基本です。

腹式呼吸をよく知らない方は、こんな風に試してみてください。

・まず姿勢を良くして座ります。寝そべって背をまっすぐにするのもいいでしょう。

・鼻から静かに息を吸い、お腹に空気を吸い込むメージで腹筋を使います。

・吸いきったら、口から徐々に空気を出していきましょう。そのときも腹部を意識し、お腹から出ていくようなイメージで吐き出します。

・お腹から空気が出ていく感触をつかんだら、声をのせて「あー」と出してみてください。

 

感覚はつかめましたか? 腹式呼吸は一定の大きさの声が長く出せるのが特徴です。息が切れるまで同じボリュームの声を出し続けられるようだったら、だいぶ慣れてきています。

実際に話すときには、腹式発声とともに「深く」「落ち着いた」声を「相手に聞かせる」こと
を意識してください。

声の印象が変わるだけで、周りの反応が変わることもあります。アメリカの大学の研究結果では、声の低さの違いだけで、年収が円にして1900万の差があるとのことがわかったそうです。けっこうインパクトのある数字の差です。

声の違いが、何かを相手に伝え説得しようとするとき、例えば営業、大きな商談、部下への指示、面接での自己紹介、などのさまざまなシーンで、それくらいのインパクトがある差をつけていたとしたら、どうでしょうか?

ほんのちょっとした声の差でも、あなたの印象を変え、評価を変え、人生まで変えてしまうかもしれません。

自分の声はどう聞こえているかを意識し、腹式呼吸による発声をぜひ身につけてください。あなたは、今日もう運命の入り口に立っているかもしれませんよ。

 

 

 

丸山 ゆ利絵

プレゼンスコンサルタント®/アテインメンツ合同会社 代表

 

 

 

 

 

 

 

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