Specialist=【丸山ゆ利絵】

「できる女性だけに、
あのスタイルではもったいないなあ
と思っちゃうんですよね」

こんにちは。
プレゼンスコンサルタント®︎
丸山ゆ利絵です。
上の言葉は
はある女性エグゼクティブが部下の女性について言ったことです。
私はふだん、上に立つ人の振る舞いや雰囲気、
存在感を身につけていただくための
研修や個人トレーニングを仕事としています。
先日、エグゼクティブ研修のことで
某企業の女性役員Aさんとお話をしていたところ
彼女の部下であるYさんの話題になりました。
Aさんは早期にアメリカでMBAを取得、
大きな企業で若いうちから役員待遇され、
国際的にも大活躍する、
キャリア女性の代表格のような人で、
振る舞いも装いも、美しく洗練されている素敵な人です。
話に出たYさんも女性です。
その会社の人事部門の一つのグループ長で、
研修の実務レベルの責任者だったので、
私もよく見知っていました。
ハキハキした感じの良い女性で、頭の回転が早く、
「愚痴を言うヒマがあったら動く」という感じがする
前向きで行動的な姿勢の人です。
AさんYさんの人柄や能力は高く評価している様子です。
職場のリーダーとしても、キャリア女性の一人としても、
この先ますます伸びてほしい、
……そういった期待を持っているのがよく分かりました。
ですから冒頭の言葉をAさんが言ったとき、
同意の意味で深くうなづいてしまいました。
AさんYさんがいる会社は服装はカジュアルOKです。
Aさんも比較的カジュアルな装いですし、
Yさんはもちろん仕事で動きやすい
カジュアルなアイテムを自由に着ています。
しかし、AさんYさんの装いの雰囲気は全く違うのです。
Aさんはどこにいても、
やはり「何か違う」「上に立つ人だ」とわかりますが、
Yさんはひとたび一般社員と混じると、
その存在感は埋もれてしまうような印象です。
Aさんは少し困ったように言います。
「つまりね、Yの場合『上長としての能力はあるが、
自分の見た目に対する責任感を、まだ持ち合わせていない』
ということだと思うのです」。
「見た目に対する責任感」
なるほど、人は上に行くほど見られるものです。
ある種の「上の人らしい『違い』」をきちんと見せ、
「下の人たちから「自分たちの上にいるにふさわしい」
という納得感を引き出す努力をすることは
当たり前の義務と考える人が、
こうして存在しています。
それが、上の立場になれば持って当然の責任感である、
Aさんは言います。
一方で、それを考えず、
自分が好きなおしゃれをすることや、
ラクで機能的、ということに大きく偏る人もいます。
それでは、責任を果たしたことにはなりません。
どうやら、
Yさんはまだそこが理解できていなくて、
いつまでたっても「職場の女の子」
のような格好をしているのが、何とも歯痒い、
Aさんによれば、そういうことでした。
しかし、
あまりとやかく服装の細部のことは言いたくないし、
その「責任感」についても押し付けるより
自分で理解していってほしいのだけど、
ということでした。
こういうことは、
自然に悟って行く人もいれば、
理解に時間がかかる人もいます。
しかし、「上の立場」であれば、
仕事でするべき服装が、ビジネスフォーマルであっても、
はたまたカジュアルであっても、
「下の立場にいる人が見て納得するか」
「仕事のクオリティや会社の格を表すのに十分か」
という考えは持っておいたほうがいいのです。
それは、やはり「上の人が持つべき責任感」の一つであるし、
あなたを引き上げようとする人物においても、
そこも能力の一つ、あるべき資質として
見ているはずですから。
自分の服装を選ぶときは、
「部下の目」「仕事相手の目」「上司の目」の3つで
見てみてください。
また、あなたが独立した専門家やコンサルタントであれば、
「クライアントの目」つまり
「あなたから得られるものに期待する人の目」を
よく意識することが大切です。

 

 

丸山 ゆ利絵 Maruyama Yurie

プロフィール

近著「『一流の存在感』がある女性の振る舞いのルール」発売中。

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