Specialist=【丸山ゆ利絵】

 

エレガントであることはキャリアのある人に大切?

「年を重ねるごとに、人にとって大事なのは『エレガントさ』だと思うようになった」

この言葉、あるキャリア女性が私に語った言葉ですが、確かにそうかもしれないと思います。

「エレガント」って、誰もが頭のどこかで理想とするイメージですよね。年を重ねるだけ、その理想に憧れるようになります。あなたはいかがでしょうか?

今まで多くのビジネスパーソンを見てきて思うこと、それはある年代から一気に人の印象が分かれてしまうこと。分かれるポイントは何かというと、どこか「気品があること」であったり「落ち着きや洗練が感じられること」であったりします。これは女性だけでなく、男性にも共通しています。

若いときには、気品や落ち着きや洗練などあまり気にならなかったし、むしろ無いくらいのほうが勢いやエネルギーがあると好意的に見られることもあったはずです。もちろん、仕事での評価に影響することも似たようなものでした。しかし、だいたい35~40あたりを一つの区切りとして、「見え方」に一気に差がつくようになるのです。

容貌にある種の「年輪」が出てくると、そこに気品・落ち着き・洗練が期待されるようになります。ポジションや役割により重みが出たり、配下の人間ができ始めれば尚更、「見え方」の基準が若い頃とは急激に変わってくるのです。「見え方」に差が出るだけに「評価」にも差がついてきます。

だから、エレガントになれ!というつもりはないのですが、心の中では「大人にはそういうイメージを意識することは必要ではないか」と、個人的には思います。

ただ、「エレガント」は一部から誤解を受けやすい言葉。ひどく「お上品」であったり、やたら「華美」であったりといった表面的なイメージに誤解されてしまいがちです。だから、そこも気をつけていただきたい、と思ってしまいます。

もちろん、上品で装いや所作がきれいな人は、美しい存在ではありますが、年を重ねていくうちに欲しくなる「エレガントさ」とはまた違う気がするのです。

そこで、ちょっと「エレガントであること」についてお話をしたく思いました。これは「エグゼクティブ・プレゼンス」にもとても関係のあることなのです。

 

エレガントの本当の意味?

なぜ「エグゼクティブ・プレゼンス」に関係があるか?

なぜなら「エグゼクティブ・プレゼンス」は、ご存知の通り「上に立つ人の資質」。一定以上のポジションや役割、キャリアにふさわしい雰囲気を身に備えいているだからです。

その「ふさわしい雰囲気」というのは気品や落ち着き、洗練という要素は重要です。上に立つ人には「エレガントさ」が重要なのです。人からすぐに「なるほどこの○○(ポジションなど)にふさわしい」と無意識の評価をされたり、「見習いたい」と部下などに慕われたりする要素に、「エレガントさ」は期待されるものの一つです。

「エレガント」が表現するものを改めて考えてみましょう。

辞書を開くと「エレガント」の意味として、優美・落ち着き・気品・気高さ・凛としている、などの説明が出てきます。ある辞書を見ると反対語は「低俗」だそうです。

「エレガント」は「女性の優美さ」という感じに受け止められやすい形容詞ですが、実は男性にもよく使います。イタリア紳士は特に装いに関して「エレガンテ」であることを大切にします。また、一流と言われる方の人への接し方や振る舞いを見て、男性でしたが「エレガントだわ」とふと感じたことが、私自身ありました。

エレガントさは「優美さ」に通じますが、ふわふわとした頼りなげなものではなく、どこか「知性や理性」、「芯のある強さ」を持つ優美さと思えます。

この方はきちんと「自信」を身につける努力をされてきたんだろうな、だから洗練された態度や所作なのだな/これだけ優雅ななのは、内にはきっとしっかりご自身のスタイルや信念があるからだろうな/色々経験されたり考えていらっしゃるのだろうな/・・・、こんなことを感じる時に「エレガント」という言葉が自然に頭に浮かぶ気がするのです。

今まで気づきをあたえてくれた仕事の先輩、関わった人、そして運よく出会えた一流の方たちは、そういった美しい強さを感じさせてくれる方がとても多かったように思えます。

少なくとも私は、そう感じさせてくれる方に出会うたび、尊敬の念を感じ、そのような美しい強さを持ち合わせた人間になりたいと憧れてきました。

ただ、誤解させたくないのですが、エレガントさに必要な「しっかり自分のスタイル(この場合”体型”ではなく””流儀)や信念を持つ」ということは、独りよがりな考え方や頑迷さとは一線を画すものです。独りよがりや自己満足は、エレガントではありません。いつも外から自分を眺める感覚ー客観的な視点を持つことや柔軟さは何より大切と思います。それらを忘れないようにしなければと、自分にもよく言い聞かせるところです。

 

エレガントの秘法? 私のおすすめは

では、エレガントさを身につけるにはどうすれば良いでしょうか?何かコツや秘法のようなものはあるのでしょうか。

まだ未熟でエレガントさには到達できていない私ですが、今まで数多の方を見てきた経験から言うなら、簡単にできそうな「エレガントの秘法」にはまず、この3つのポイントをおすすめしたいです。

1.背筋を伸ばして、姿勢をできるだけ美しく保つこと

「凛とした印象」「優雅な印象」はまず姿勢から感じるものです。でも、背中って知らないうちに丸まるのですよ。時々意識してぴっと背筋をのばさないと、知らないうちに「優雅さのかけらもない人」になってしまいます。

加えて、身体の状態は自分のマインドに大きく影響するものです。しゃんと胸を張れば、それだけで気持ちの落ち着きや気高さが身の内に湧いてきます。

思い出したら、背筋を伸ばし、胸を張って大きく深呼吸。それだけで人の雰囲気も気持ちも変わります。

2.手や爪を大事にケア

デコラティブネイルより、ハンドケア・ネイルケアです。「先」まで気を使い、自分をいつくしむ感覚が重要です。もちろん、毎日お忙しいでしょう。私自身も忙しさが高じてくると「荒れてきた!」とあせることはよくあります。

しかし、クイックケアでもいいから「自分に気をつけてあげる」ことは大切です。余裕のないときなら尚更そうだと思ってください。自分で自分を構わなくなると、失われるのは「自分への自信」。そうなると「エレガントさ」も失われてしまいます。

もちろん、フェイスやボディのケアも大切なのですが、指先は自分にも他人にもよく見えるところですので、やはり「自分への気づかい」のバロメーターとなります。ぜひ、強く意識してください。

3「大切なもの」に気づく習慣

自分の持つスタイルや信念は、「エレガントさ」に大切なものと申し上げました。「スタイルや信念を持つ」というのはとりとめがなく難しそうですが、自分がふだん大切にしているものにあらためて気づくことで、「自分のスタイルや信念」に近づいていくことができます。

例えば、

人に接するとき、あなたはどんなことを大切にしていますか?そしてそれはどうしてなのでしょうか。

仕事に対するこだわりはありますか? それは自分や人にどのようなものを与えてくれているでしょうか。

自分の装いや振る舞いで気をつけていることはありますか? それはあなたがどのようにありたいからでしょうか。

ふだん何気なくやっていることに「そういえば、どうしているかな」「それはどうしてかな」と考える習慣を作ってみてください。それが自分の中でまとまりはじめることが「スタイルや信念」が形成されるプロセスになります。

 

いかがでしょうか?

冒頭で申し上げたように、上品で装いや所作がきれいな人は、美しい存在ではあります。しかし、それだけではどうも足りない気がするのです。

年を重ねていくうちに欲しくなる「エレガントさ」は「自信が生む洗練」、「芯のある優雅さ」だと思います。紹介した3つのポイント、まずはお試しください。

 

 

 

丸山 ゆ利絵 Maruyama Yurie

プロフィール