パーティでの振る舞い・スタンダードはこれ

 

 

活躍の場が増えれば

ビュッフェ形式のパーティの機会も増えてきます。

自分にふさわしい立ち居振る舞いは

できていますか

誰にでもパーティマナーが必要である

 

社会的な立場が上がり、活躍の場が増えるにしたがって、対外的な場に出ることが自然に多くなります。そんなときによく登場するのがビュッフェ形式のパーティです。コロナ禍以降、開催が難しくなりましたが、状況が改善されるたび自然に増えてきます。人との出会いと飲食、またそのフードや飲み物の華やかな雰囲気は、人と出会い懇親する場にはやはり一番望ましいのです。これからも廃れることはないでしょう。

気軽に参加できるのが、この形式のよいところですが、そのぶん立ち居振る舞いがカジュアルになりすぎて、周囲に失礼になっているのに、自分では気が付かないこともあります。本来のビュッフェはカジュアルな雰囲気でありながら、どことなく上質な雰囲気が保たれているものです。そうした雰囲気がビジネスシーンとしての信頼感を助けてくれるのです。

ご自身がまだ新人で、あまり責任のないときは、カジュアルすぎる態度やマナー違反もご愛嬌で済む場合もありますが、キャリアが上がってくると、対外的な代表の立場も出てきます。マナーの無知や失敗を笑っていられなくなるのです。キャリアが上がればあがるほど自分にふさわしい立ち居振る舞いは意識すべきものになります。特にリーダーポジションにある方は、余裕をもって良いビジネスの機会を利用できるように、備えておきたいものです。正直、右も左もわからない新人以外は誰にとってもパーティマナーは必須項目です。

そこで、このページではビュッフェ形式のパーティーでのスタンダードとなる振る舞いをご紹介します。ぜひ確認してください。基本的なことばかりですが、基本的なことさえおさえておけば、事足ります。それだけで、パーティはあなたのしっかりした立ち居振る舞いを周囲に印象付ける機会になるのです。

 

 

ダメな振る舞い ワースト3とは

 

ときどき「それはダメでしょう」という行為を見かけるビュッフェパーティ。先ほども言ったようにまだ社会的経験の少ない人ならわかりますが、キャリアやポジションがそこそこ出てきた方がそんな行為をうっかりしていしまうと、イメージ失墜です。特に気をつけたい「ダメな振る舞い」のワースト3に注意してください。

 

1.会場に大きなバッグを持って入る

 

 

華やかに飾られ、人が行き来するのがパーティー。まず最も失礼にあたるのは「大きなバッグ」です。この理由は考えるとわかりやすいかと思います。他の人の邪魔になるからです。ちょっと動いたり、振り向いたりするだけで人にあたる危険性があり、飲食物を持って移動するパーティ会場では危険極まりありません。

「気をつけて持っています」と言ってもダメです。華やかなパーティ会場に大きな荷物を持って入ること自体も無粋だからです。大きな荷物はもともと持ってこないようにするか、会場手前でクロークやロッカーなどに預けるのが良識的な行為です。会場内では、男性は何も持たないか、せいぜいクラッチ程度。女性は小ぶりのハンドバッグまでと考えて下さい。パーティーなどの予定があるときは、大きな荷物は預けることを想定して、貴重品や名刺入れなどの必要なものをすぐに取り出し携行できるようにしておくのがスマートです。

 

 

2.テーブルを占拠する

 

やってはいけない「非常識」なことと言えば、友人などと固まってテーブルを占拠してしまうことです。そこで「プライベート宴会」までするパターンが非常に多いですが、これ実は大変印象の悪い振る舞いで、マナー違反でもあります。

理由はこれもわかりやすいですが、会場に散らしてあるテーブルは、参加者皆が使う者であって、一部の人がずっと使っていいものではないからです。だいたいはビュッフェボード(料理を取る大きなテーブル)で取ってきた料理をいただきながら、周りの人とのおしゃべりをしばし楽しむ15分~20分くらいが適度な使用時間です。

 

3.お皿に料理を山盛りにする

 

2と関係が深いのが「料理を山盛りにして持ってくる」という非常にカッコ悪い行為です。何種類かを山盛りにして持ってきて、仲間でつつきながらテーブルを占拠したまま自分たちの「プチ宴会を楽しむ」ために、そうする人が後を絶ちません。しかし、ビュッフェでは自分の食べる分だけをすっきりとお皿に盛ることがマナーです。

ホテルなどの質が高いビュッフェパーティー会場では、ビュッフェは新しいお皿が何枚も使えるようにしてあります。そして食べ終わったあとのお皿はすぐに片づけられます。これは、誰かの食べた後のお皿が他の人の目に入らないように、という配慮であり、会場を美しく保とうという工夫です。しかし、お皿に大盛りにされた料理を皆でつつき合う「プチ宴会」では、このような配慮や工夫を無視し。大勢で料理をつつきあうような行為になります。つまり、食べかけの料理がずっと残っていることになります。これは主催者から見ても、ビュッフェ提供をする会場側から見ても、周囲の人から見ても、山盛り料理はマナー違反、とわかるでしょう。

 

 

スマートに過ごすならこんな風に

 

気楽に参加できるビュッフェパーティ。タブーとなる行為を避ければ、あとはそれほど難しく考える必要はありませんが、スマートに過ごすならこんな風に振る舞い方に気をつけてください。

 

1.「食べる」より「出会い・会話が主」と割り切る

 

ビュッフェパーティは「食事の場」ではなく「出会いの場」として見るほうがスマートに振る舞えます。ビュッフェ料理は人の一定の流れをつくり、出会いのきっかけを作ったり、会話のときに手持無沙汰にならないようにしていくれるツールのようなものです。一流のエグゼクティブは、はなから会場のビュッフェでお腹を満たそうとしていないので、軽食をお腹に入れて臨みます。

パーティーの目的は「食べる」ことではなく「話す・出会う」ことだとしていることがわかります。お料理を取っても、会話の合間に口をつける程度ですし、お皿に取る量も、ほんの数分で食べられるくらいです。それよりは色々な人と話していることが多いのです。

 

2.器に料理を盛るときは、「自分のために・少量」がルール

 

ビュッフェパーティは個人個人が好きに料理を小皿にとっていただくわけですが、自分の器に料理を盛るときには「自分のために・少量」がルールです。

自分のために、自分の器に少しずつ

 

先に言ったように、山盛り料理を持ちよって、つつき合うのは無粋な行為です。料理は自分が食べる分を少量盛り付けるのがルールです。必要であれば、また取りに行けばいいのです。そうやって場所を移動しながら色々な人と触れ合えるように考えられています。

また、人の分まで取ってくるのは一見親切に見えますが、これは正しいマナーとは言えません。よく部下が上司のためにせっせと料理を運ぶ光景を見ていますが、これは正しいマナーではないしスマートな行為ではないと覚えておいてください。こんなとき、できる上司なら「自分の分は自分で取りに行けるから大丈夫。自分のペースで過ごしてOK」くらいのことは言いたいですね。

このような上下関係に限らず、友人同士であっても、自分の分は自分でマネージできるようにおせっかいはしない、と考えたほうがそれぞれの距離感をちょうどよく取れます。ただし、身体が不自由な方やご年配の方を思いやってのことは、この限りではありません。

 

3.食べ物を持ったままの移動は必要最低限に

 

料理を盛ったまま、やたら移動するのはあまりカッコよくありません。また、人とぶつかったりすると危険です。会場では手ぶらもおかしく、参加者かどうか見分けにくいので、飲み物は持って移動するのは推奨されます。しかし、料理を盛ったまま移動するのはビュッフェボード(料理を載せた大テーブル」から、近くのテーブルくらいまでなど、必要最低限にします。

移動した場所で会話などを楽しみつつ料理をいただき、空いたお皿はテーブルに置いておくか、サービススタッフに合図して下げてもらいます。このような振る舞いが普通ということもあって、料理は少量を取るのが良いのです。

 

いかがでしょうか? パーティのスタンダードとなる振る舞いのポイントをご紹介しました。正しい振る舞いで、ガチガチではなくスマートに過ごしていただきたいと思います。

ちなみに、ビュッフェボードの料理は「取る順番」が決まっていて、コースの流れと同じになっています。すなわち、冷たい前菜やサラダ→温かい前菜→スープ類→魚料理→肉料理→デザート、といった感じです。 料理の並びも、これと同様ですので、料理が並んでいる順番に取っていけば、このとおりになります。この順番はガチガチに守る必要はありませんが、あまり流れに逆らわず、人の順番を邪魔せず、ということには気を使いましょう。

 

 

 

丸山 ゆ利絵

プレゼンスコンサルタント®/アテインメンツ合同会社 代表

 

 

 

 

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