どうする?全身プレゼンの時代

日本でもジョブス氏なみのプレゼン力が必要?
「全身で表現するプレゼンテーションの時代」

 

急激に増えてきた「プレゼン・トレーニング依頼」

 

2018年のなかばごろから
「エグゼクティブプレゼンス」に関する
個人トレーニング依頼の中に
あるテーマが目立つようになってきました。
それは「プレゼンテーション」です。

「プレゼン」というと思い出すのが

あの印象的だった、アップル社の
スティーブ・ジョブス氏の
あの会場を熱狂させる雰囲気。

そして、すっかりポピュラーになった
TEDで見る
いきいきとしたプレゼン姿の数々。

気がつけば、公の場での「プレゼン」は
ダイナミックに全身を見せることがどこでも
多くなった気はします。

日本でも企業などによる発表や提案を
経営トップ層の「全身プレゼンテ―ション」で
行うことが増えてきました。

そういえば選挙演説も、候補や応援の話し方に
昔より抑揚とか手の動きがでてきた気がしませんか?
「話すときの表現力」も
だんだんグローバル化しているのでしょうか。

そういった傾向が急速に強まっているのは
確かなようです。

そのせいか、「プレゼンテーションを見てほしい」
「表現力や服装も含めてアドバイスしてほしい」
というご依頼が目に見えて増え始めました。

ほぼすべての人が
プレゼン力を必要とする

ちょっと前までは
企業トップが「人前で話す」というと
壇上の演台で語りや
スタンドマイクでのスピーチなど
どちらかというと「静的なお話し」が
ほとんどだったのに
急速に「動的なプレゼン」が台頭してきた感が
あります。

それに合わせて、トップの方々も
ますます「見た目の華や存在感」
「全身での表現力」が必要な時代になってきました。

これは、現在役職につくかつかないかの
若い皆様にとっても他人ごとではありません。
リーダー格などの役職者ならなおさらです。

プレゼンの大家いわく、
「『超キラーコンテンツ』を持つ人なら
プレゼンの練習は必要ない。例えば
『これを聞いたら一億すぐに儲かる』
なんて話であれば、どれくらい話し方がまずくても
皆喜んで話に集中するだろう」とのことです。

つまり、その話の裏を返せば
そういったキラーコンテンツでない限りは
関心を持ってもらい、話を聞いてもらうには
誰もが一定のプレゼン力を
そして
話し手としてのプレゼンス(存在感)を示せることを
必要とするということです。

やみくもな動きは「ノイズ」になる

ただ、その「全身プレゼン」は
多くのビジネスパーソンに
やや誤解されている気がします。

ステージ上を歩き回り
手を激しく動かす、
そういった動きが「全身プレゼン」では
よく見られるからです。

そして、その割には
「眼」がいきいきとしていなかったり
声に抑揚やリズムがなかったりして
非常にアンバランスに思えることが
多いからです。

例えば「動き」は
心理学的にある程度計算されている
必要があります。

動きや、話す位置は
次に来る言葉に注目させたり
言葉をより深く浸透させたり
資料を効果的に見せたりするには
重要なポイントなのです。

もちろん、あらかじめ計算していても
なかなか思った通りにいかないのは
ジョブス氏ならぬ身には当たり前にあることですが

少なくともやみくもに動き、手を振りまわすことは
伝えたいことを届ける上での「ノイズ(雑音)」となって
相手の集中力を妨げこそすれ
中身を伝えるために決して効果的ではありません。

死んだ目ではいけない

「動き」も考えて絞るべきですが、
表情や視線、声などに
起伏がないと、動きだって空回りします。

むしろ、目をいきいきとさせ
いかにも語りかけている様子の人のほうが
ジェスチャーなどなくても
人を話に集中させることができます。

「視線」や「アイコンタクト」を
効果的に使うべきです。
しかし、「目が死んでいる」と感じる人は
意外と少なくありません。
これがいちばん残念なことです。

想像してみてください。
話す人がとろんとした熱のない目をしていて
どこを見ているかわからないような様子であれば
その人がどんな大きな声を出しても
動き回っても、あまり聞く気になりませんよね?

また、声に抑揚がなく一本調子な話し方では
聞く方も退屈になるし、
どこが大事なところかもわかりにくいですよね。

「全身のプレゼン力」の「全身」は
『眼」「表情」「声の抑揚やリズム」
も含めた全身なのです。

動き回る前に、ぜひそこに気をつけてください。
そう言うと、今度は「お芝居」のように
大げさになる人がいますが、それもおすすめしません。

普通の会話でも、
本当に主張したいことを言う時の人の目や表情は
自然に熱っぽく輝いています。

そして、「だろう?」{でしょう?」などと
人の同意を求めるときには
けっこう手の動きがびしっときまる人が多いです。
そういった自然な熱意が出れば
プレゼンがもっと魅力的になると思える人は
見ていて多いです。

そういったことをぜひ意識していってください。

これがあなたの分岐点になるかもしれない